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( 2026.05.22 )

シェフソムリエ厳選 今月のおすすめワイン(6月のおすすめ・5/22更新)

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シェフソムリエ厳選 今月のおすすめワイン

料理と季節、葉山の景色に寄り添う一本を、葉山ホテル 音羽ノ森 のシェフソムリエ・田野が今月のために選びました。

本コーナーでは、料理との相性や味わいの意図とともに、その月ならではの一本をご紹介いたします。
ご紹介するワインは、お食事の際に通常のワインペアリングと組み替えてお愉しみいただくことも可能です。
滞在のひとときを、より印象深く彩る一杯を。
今月のおすすめワインを、ぜひご堪能ください。

元ザ ホテルヨコハマにて、シェフソムリエとしてサービス業務に従事。館内フレンチレストランおよび「リストランテ・サバティーニ」において、主にイタリアワインを担当。

2003年、六本木・飯倉「キャンティ」にてソムリエとして短期勤務。
同年7月より、グランメゾンフレンチの老舗であり、ハウスレストランの先駆けとして知られる、渋谷区松濤「シェ松尾 松濤レストラン」にて、副支配人兼ソムリエとして従事。その後、副支配人兼シェフソムリエを歴任。

2020年より、「ホテルグランバッハ熱海クレッシェンド」にて、料飲部門長兼シェフソムリエを務める。

2023年11月より、葉山ホテル音羽ノ森にて、ゲストサービス部支配人兼シェフソムリエとして勤務。

---資格---
1992年 ソムリエ呼称資格
1993年 利酒師呼称資格
1994年 地ビール協会認定 ビアテイスター資格
1997年 シニアソムリエ呼称資格

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■おすすめワイン ショートカット
(5/22更新)6月のおすすめ:2017 Schoenenbourg Grand Cru  Marcel Deiss
NEW!【6月】【5月】【4月】【3月】
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6月のお薦めワインは――。
梅雨の到来とともに、少し憂鬱な気分になる季節かもしれません。けれど、憂鬱を連れて来る雨や移ろう空模様までも丸めて豪放に飲み込めてしまうワインがあればどうでしょうか。
6月のおすすめワインは、そんな、大自然がもたらす厳しさと素晴らしさを全て美味しさへと昇華した一本です。
ペアリングでお料理一皿ごとにワインを替えるも良し、一本のワインが見せる緩やかな変化を愉しみながらお料理を味わうも良し。お好みのスタイルでお楽しみいただければ幸いです。
また、ご紹介したワインでのペアリング対応も、差額にて承っております。
フランス・アルザス地方、コルマール北西の丘陵地に位置する「シュネンブルグ」の畑。標高約270mの斜面に広がる約1haの区画で、リースリング、ミュスカ、ピノ・グリ、シルヴァネール、シャスラなど複数品種を混植しています。
硫黄分を多く含む石膏質土壌、そして貴腐菌の恩恵を受けることでも知られ、伝説的畑として名高い存在です。ここでビオディナミ農法によって育てられる葡萄は、粘土質土壌の下に砂岩や石膏、泥灰土層が広がる複雑な地質に根を張ります。
生まれるワインは、「10年は開かない」とも言われるほど厳格で荘厳なスタイル。自然界の酸いも甘いもすべて受け止め、そのままワインへと昇華したかのような、ひと言では語り尽くせない奥深い味わいを備えています。

ダイス家は1744年よりアルザス地方ベルクハイム村に居を構え、1947年に故マルセル・ダイス氏がドメーヌを設立しました。1975年からはジャン・ミッシェル・ダイス氏が三代目を務め、2012年よりマチュー・ダイス氏が当主を継承しています。
ジャン・ミッシェル・ダイス氏は、アルザスに“テロワール”という概念を深く根付かせた人物として知られています。畑ごとの個性を重視し、「プルミエ・クリュ」制定にも尽力しました。
シュネンブルグでは、異なる品種の葡萄を同時に手摘みで収穫し、一つの大樽でともに発酵させます。もちろん発酵は、畑に棲みつく天然酵母によるもの。この混醸こそが、マルセル・ダイスの哲学を象徴するスタイルのひとつです。

マチュー氏の父、ジャン・ミッシェル・ダイス氏は、こう語ります。
「何かを良くしようと思ったら、それは愛によってのみ可能だ。」
「個々の土地の強烈な個性をそのままワインに表現することが、僕の人生です。」
その想いは、息子マチュー氏へと受け継がれ、今もなおアルザスのテロワールを一本一本に瓶詰めしています。

こうして生まれたワインだからこそ、シーフードや葉山牛をはじめとする「地元の恵み」を活かした葉山ホテル音羽ノ森の料理と合わせることで、ワインと料理は互いに魅力を高め合い、より深く豊かな味わいの世界を生み出してくれることでしょう。
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5月のおすすめワインは――新緑の候、手紙を書き始めたくなるような季節にふさわしい一本をご紹介いたします。
若葉やハーブの爽やかな香りに始まり、すっきりとした印象の中に確かな味わいを感じられ、すべてのお料理をしっかりと引き立ててくれるワインです。
ペアリングで、お料理一皿ごとにワインを替えるも良し、一本のワインが見せる緩やかな変化を堪能しながらお料理をじっくり味わうも良し。お好みのスタイルでお楽しみいただければ幸いです。
ご紹介したワインでのペアリング対応も、差額にて承っております。
フランス・ブルゴーニュ地方、コート・ド・ボーヌ地区に位置するシャサーニュ・モンラッシェ村。
世界最高と謳われるグラン・クリュ「モンラッシェ」を隣村ピュリニー・モンラッシェと分け合い、シャサーニュ側は「ル・モンラッシェ」と呼ばれています。多くのグラン・クリュやプルミエ・クリュを擁し、約8割がシャルドネ種による白ワイン、残りはピノ・ノワール種から秀逸な赤ワインが生み出される名産地です。
ほかにも、ルーブル美術館のピラミッドの敷石がこの村の石であることでも知られ、優れた採石地としての一面も持ちます。

バデ・ミムール家は1919年にドメーヌを創設。
シャルル・ミムール氏がマランジェ村からシャサーニュ・モンラッシェ村へ移り、17世紀建造のシャトー・ド・シャサーニュ・モンラッシェとその周囲に広がる葡萄畑を購入したことに始まります。現在も家族によって受け継がれ、自然にワインが出来るような畑の環境整備や葡萄作りを行っています。
葡萄はすべて手摘みで収穫され、完熟したシャルドネは補糖を行わず天然酵母で発酵。新樽比率約20%の樽で熟成後、瓶詰めされます。

こうして出来上がったワインから香るのは、柑橘やハーブ、ミネラル、バター、そしてほのかな樽のニュアンス。
アタックは優しくありながら、口中では豊かな存在感が心を打ち、村名ワインとは思えないほどの長い余韻へと続きます。

葉山ホテル音羽ノ森で供する地産のシーフードをはじめ、葉山牛でさえもワインラバーの嗜好に寄り添ってくれるような、そんな一本です。
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4月のおすすめワインは、新生活に向けて力のつくお肉を美味しく食べたくなる! そんな1本をご紹介します。
ペアリングとしてコースの一品ごとにワインを変えるのも良し、一本のワインが時間とともに見せる緩やかな変化を楽しみながらお料理を味わうのもまた格別です。お好みのスタイルでお楽しみいただければ幸いです。
なお、ご紹介のワインは差額にてペアリング対応も承っております。
イタリア・トスカーナ州、フィレンツェの南に位置するモンタルチーノの丘で造られる「イタリアの至宝」ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。バローロやバルバレスコと肩を並べる、至高の赤ワインのひとつです。

この「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」を名乗るには、サンジョヴェーゼ・グロッソ種(別名ブルネッロ種)100%を使用し、標高250〜600m(※注1)の畑で栽培されること、さらに最低50か月の熟成(うち24か月以上は樽熟成)を経ることがDOCGにより定められています。

コレマットーニは、モンタルチーノ市の南、サンタンジェロ・イン・コッレ近郊の丘に位置するワイナリーで、その名は17世紀から続く農家名に由来しています。現在は、マルチェッロ・ブッチ氏が家族とともに運営しています。
約11haの畑ではサンジョヴェーゼの栽培が大半を占めています。環境への配慮から2012年には有機認証を取得し、自然エネルギーも取り入れながら、土地に根差したワイン造りを行っています。
ブドウはすべて手摘みで収穫され、果実味を豊かに表現するためステンレスタンクで発酵。その後、フランス産およびスロベニア産の樫の大樽で30か月以上熟成されます。
大樽での長期にわたる酸化熟成によりエレガントな酸が生まれ、タンニンも滑らかに溶け込んだ結果、上品でありながらもしっかりとしたフルボディに仕上がっています。

トスカーナ州の名物であるビステッカ・フィオレンティーナのように力強い肉料理はもちろん、葉山ホテル音羽ノ森でご提供する葉山牛や葉山クイーンビーフ、黒毛和牛のサーロインやフィレ、赤身肉との相性も抜群のワインです。

※注1:温暖化により現在はもっと高い場所でも可となっている。
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3月のおすすめワインは、苺やベリーの香りが広がり、ほどよくナチュラルなタンニンが春の食材にやさしく寄り添い包み込む1本です。
ペアリングで一皿ごとにワインを変える楽しみ方はもちろん、1本のワインの穏やかな変化を味わいながらお料理と合わせていただくのもおすすめです。お好みのスタイルでお楽しみください。
なお、ご紹介したワインでのペアリングにも差額にて対応いたします。
フランス・ブルゴーニュ地方のマルサネ村にあるレ・ゼシェゾ畑で造られる、ピノ・ノワール種100%のワインです。

ブルゴーニュの銘醸地「黄金の丘陵地(コート・ドール)」の最北に位置するマルサネ村は、特級畑や1級畑こそないものの、タンニンを含んだオイリーで柔らかな果実味に溢れたワインを多く生み出しています。
赤・白・ロゼすべてを産出する村として、今日のワインファンを魅了しています。なかでもレ・ゼシェゾ畑は、ピュアで凝縮感のある果実味が魅力とされています。

生産者のフィリップ・シャルロパン氏は、“ピノ・ノワールの神様”と称される故アンリ・ジャイエ氏の愛弟子として知られ、モダンなスタイルの中にクラシックな風格を感じさせるワイン造りを行っています。
1976年にドメーヌを設立し、「よい葡萄が素晴らしいワインに生まれ変わる」をモットーに、現在は息子ヤン氏とともにワイン造りに取り組んでいます。

レ・ゼシェゾ畑のピノ・ノワール種は樹齢70年におよぶ高樹齢の葡萄樹から収穫され、低収量ながら地中深くまで伸びた根がワインに複雑な味わいをもたらします。
完熟した葡萄を厳しく選果し、除梗後に1週間から20日間の醸しを行い、野生の天然酵母で発酵。その後、さまざまなメーカーの木樽で熟成させます。

環境に配慮したワイン造りにも取り組むフィリップ・シャルロパン氏は、「平凡ではなく、素晴らしいワインを造る」と語り、妥協のない姿勢で品質を追求しています。